「亀田家批判を見ていて思うこと」

 ネットを見てみると、昨日の亀田3兄弟の試合についての批判があふれていました。私はチラチラッとしか見ていないのですが、そんなに不可解な試合だったのでしょうか? まあ、次男の試合はかなり怪しげなジャッジだったそうですが。(笑) とはいうものの三男はTKO勝ちだったようですし、長男もダウンを奪っての判定勝ちですから、少なくともこの2人に関しては妥当な結果だと言えるでしょう。*1 しかし、なぜ亀田家に対してはこれほどまでに批判が出るのでしょうか?
 亀田長男に対して「本当に強い相手と対戦していない」「相手はロートルばかり」と言っている人もいますが、では長男と対戦した時の内藤は「ロートル」で「弱い相手」だったのでしょうか? 今回の対戦相手にしても復帰したばかりとはいえ31歳の元世界チャンピオン。競技をしていたわけでもない人たちがそういう人を「ロートル」で「弱い相手」と言うのもなんだかなあ、という気がします。そもそも相手が弱いのは相手本人のせいであって亀田家のせいではありませんしね。
 まあボクシングファンからすれば「実力のある○○選手とやるべきだ!」ということになるのでしょうが、ボクシングだって興行ですからなんでもかんでもファンの思い通りになるものでもないでしょう。テレビ局や金の力で云々という意見もありますが、アマチュアならともかくプロの世界でそんなことを言っても仕方がないでしょう。逆にいえば、そういうこともすべて含めたものが「実力」なんだろうと思います。
 亀田家への批判の大半は、野球をろくにしたこともない酔っ払いがミスをしたプロ野球選手に野次を飛ばしているようにしか見えません。「亀田家はインチキをしている。俺はちゃんと見抜いているぞ」とアピールしたいのでしょう。でも、世の中ってそういうものなんですよ。なんでもかんでも正論が通るわけではないのですよ。自分の思い通りにならないものを片っ端から批判していても仕方がないと思いますけどね。

*1:個人的には次男の試合も問題ないレベルだと思っています。アウェーの挑戦者は圧倒的優位に立たない限り判定では勝てないものだと思っていますので。