「不思議なくらい平穏な日々」

 先週末の東日本大震災で大変な被害が発生している真っ最中ですが、現時点の鳥取市では平穏な日々が続いています。それこそテレビの放映内容以外はまったく何の変化もありません。ガソリンや食料品や日用雑貨品の買い占めなどはありませんし、電気も水道もガスも電話も問題なく使用できています。当たり前と言えば当たり前の日常。しかし現在、その当たり前のことができない地域が日本国内に多く存在していると言うのもこれまた事実です。鳥取市の平穏な日常の中にいると、それが現実だとなかなか受け止められずにいるような気がしています。
 思い返してみると、私の場合災害等で大変な目にあったと言う記憶がまったくありません。せいぜい雪が数十センチ積もって車が動かせなくなった程度です。阪神淡路大震災もテレビで見ただけですし、鳥取県西部地震もある程度復興が進んだ頃に1日だけボランティアをした程度でした。大雨で役場の裏山が崩れたりあちこちで鉄砲水が噴き出したり千代川が溢れたりした時も家の周りはなんともありませんでした。災害という面で言えば非常に恵まれた人生を送ってきたと言っていいと思います。だからこそ現実をイマイチ素直に受け入れられていないのかな、などと考えています。
 しかし、東北から関東にかけて多くの人が被災していると言うこと、西日本はほとんど被害を受けていないと言うことは紛れもない事実です。被災地の復興には、非常に多くの時間と人手とお金がかかるでしょう。直接復興に手を貸すことはできませんが、少しずつでも義援金や募金等で協力していきたいと思います。