「富士チャレンジ200をギリギリ完走する方法」

 私は昨年、200kmソロを6時間54分で無事完走できました。なんとか200kmを完走したいという人の手助けができればと思い、ギリギリ完走するコツというかテクニック的なことを書いておこうと思います。まあ、今年も走る私のための備忘録という意味あいの方が強いですが。(笑)


 まず走り方ですが、とにかく前半にがんばりすぎないことが大事です。前半にがんばりすぎると必ず後半にツケが回ってきます。前半は元気なのでスピードを出したくなってしまいがちですが、一定のペースで走り続けた方が後々のためには良いでしょう。前半の目標ペースとしては、ラップタイムで8分30秒〜50秒、平均速度で31〜32km/hくらいでしょう。前半はできれば3時間15分くらいまでに終えたいです。これを越えるようであれば、後半はかなりがんばらないといけないものと考えて良いでしょう。
 補給関係ですが、ドリンクはボトル2本、できれば両方ロングボトルにすることが望ましいです。*1 ドリンクはあまり飲まないという人もいるようですが、終盤まで体力を残すため、痙攣を起こしにくくするためにも定期的な水分補給は必要だと思います。CCDなどの機能性ドリンクが望ましいですが、レース終盤では味の濃い飲み物は胃が受け付けなくなったりすることもあります。場合によっては真水や麦茶などの方がいいかもしれません。レース中の補給食に関しては、固形食はレース後半は咽喉を通りにくくなりますので、できればゼリー・液状のものがいいと思われます。どうしても固形食が必要だというのであれば、途中の休憩時に落ち着いて食べた方がいいでしょう。
 休憩ですが、理想としては半分(22周回)終了時に10分ほど取るのがいいと思います。なぜかと言いますと、半分の時点で休憩すると前半のペースの把握と後半の完走ペースの計算がしやすいからです。トイレ、ドリンクの補充、固形食を取るなど、後半に向けた準備をしておきましょう。できれば3時間25分までに再スタートを切りたいところです。
 休憩直後ですが、ここは非常に脚が攣りやすいタイミングとなります。最初の1周は軽めのギアでアップするような感覚で走るようにした方がいいでしょう。まだここはがんばるところではありません。終盤に向けて力を溜めて行きましょう。
 後半のペースですが、前半が計画通り走れているのであれば9分30秒、平均28.6km/hが目安になります。最後の最後ではバテてきて10分台に突入することも考えられますので、30周目くらいまでに多少貯金ができるようであれば理想的な展開ということになります。3時間25分に再スタートを切って、後半を9分30秒のペースで走ったとした場合、時間的余裕は6分ということになります。2度目の休憩やトイレやアクシデントがあったとしても、数分間であれば完走可能ということになります。終盤は9分30秒をキープすることが難しくなってくると思いますが、あまりあせらず最後には貯金を使い切ってもいいくらいの気持ちで一定ペースを守りましょう。
 富士スピードウェイで危険な場所は、やはりダンロップカーブとその後の上りということになるでしょう。ダンロップカーブは長い下りの後にかなり急に右に曲がっており、特に雨が降っている時は要注意です。最内はやや舗装が波打っているところもありますし、できれば少し真ん中寄りを通った方が安全だと思います。また、このカーブを曲がった後は長い上り坂となります。フロントをアウターからインナーに切り替えることになりますが、ペダルが重く感じるようになるまでに早めに変速しておきましょう。トルクをかけながら変速した結果、チェーンが外れてストップしてしまう人が毎年大勢います。けっこう急な上り坂ですので、再スタートするのも大変です。ここは慎重に行きましょう。
 その他で憶えておきたいのは最終コーナーの走り方です。最終コーナーのイン側(右側)は勾配が急になっています。周りを見ながら余裕があるようであれば少し外(中)寄りを回った方が楽に上れます。これは上りの途中のカーブ全般に言えることですので、多少距離を損したとしても勾配の緩いラインを探して走るようにしましょう。こういう小さいことの積み重ねが最後に力を残せるかどうかにかかってきますから、結構重要なことだと思います。

*1:これは休憩1回で完走することを前提とした量です