「シマノ鈴鹿ビギナークラスの規制変更についての総括」

 既にだいぶ時間が経ってしまいましたが、今回からエントリー規制が実施された『シマノ鈴鹿』のビギナークラスについて総括してみようと思います。まず今年行われたエントリー規制の内容について簡単に説明しますと、これまでは過去の『シマノ鈴鹿』で3位以内に入ったことのない人であればだれでもエントリーできていたのに対し、今年からはそれに加えてサイクルマラソンエンデューロを除く他の上位クラスのソロ種目に出場する人はエントリーできないようになりました。
 その結果、ビギナークラスはどう変わったか。
 まず、エントリー数が大幅に減少しました。
昨年は土曜日が182+191=373人、日曜日が134+135=269人。
今年は土曜日が115+118=233人、日曜日が73+84=157人。
単純に引き算すると、土曜日は140人減、日曜日は112人減ということになりました。
 これだけ見ると「人数が減る=人気がなくなる」のように見えますが、実際には「ビギナークラスにはふさわしくないくらい速い人たち」が居なくなっただけであり、適正な人数になったのだと言っていいと思います。
 更に、すごく安全なレースになりました。実際にレースを走る前は、「トップ集団を形成する中級者が抜けてしまったら集団が不安定=危険になってしまうのではないか」と心配していました。しかし、実際には人数が減り、早々に集団がバラけてゴール前では少人数のトレイン程度にしかならない展開が多くなったため、非常に安全・安心なレースになりました。これは大幅に減ったDNF人数を見ても明らかだと思われます。(昨年11人 → 今年2人)
 ここまではいい点ばかり取り上げてきましたが、全てにおいてもろ手を挙げていいかと言われると、少し気になるところもありました。
 まずはビギナー講習会ですが、おそらく今のままの形だと来年は受講者率がかなり下がるだろうと思われます。なぜかというと、受講者のチェックがまったくされていないからです。チェックしないのであれば、来年以降参加者は確実に減るでしょう。参加者は土日併せて400名弱、しかも私のようにダブっている参加者もいるのですから実質的な人数はもっと少ないはず。このくらいであればそれほど手間がかかるわけでもないですし、きちんとチェックして、受講していない人は出走できないよう徹底した方がいいと思います。
 その他では、ビギナーだけの話ではありませんが、最終コーナーの意味不明なカラーコーンの設置は止めるべきでしょう。そういえば、ビギナー講習会でも一言も説明がなかったような気が…。土曜日のビギナーB2組では、カラーコーンに驚いて最内から大外まで斜行しながらぶっ飛んで行った人が1人いました。彼が通ったのは私のすぐ前のスペースでしたから、一歩間違えば私もろとも大落車していたところです。まあ試走しなかったやつが悪いと言ってしまうのは簡単ですが、朝早く来れない人だっているわけですし、ああいう不要なものはコース内に設置するべきではないと思います。特にあそこは長い下り & ゴール前ということでスピードが出てしまうところですからね。
 多少口うるさいことも書きましたが、基本的には非常にいい形での変更であり、ビギナークラスは初心者・初級者にも自信を持ってお勧めできるレースになったと思います。今後もこういうビギナークラスであってほしいな、と思います
 まあ私としては、いい加減しっかり3位以内でゴールして、めでたくビギナークラスを卒業したいんですけどね。(笑)