「ウォッチメン」

 レンタルDVDで見ました。せっかく新作で借りて見たのに、さっぱりおもしろくなくてガッカリしました。登場人物をスーパーヒーローに置き換えた『ER』って感じでした。やたらと尺が長い割に中身は薄いしねえ…。ロールシャッハ以外のキャラクターに魅力が感じられなかったのが致命的だったような気がします。というか、そもそもこの作品の主人公って誰なんですか?
 スーパーヒーローの苦悩を描いた作品として評価されているらしいですが、個人的にはこんな生臭い話を見たいとは思わないですし、そういう路線なら『バットマン(新劇場版)』『アンブレイカブル』『ロボコップ』の方が作品としてよくできていたような気もします。
 まあこういう話があってもいいとは思いますが、私としては日本のヒーロー物(『仮面ライダー』『新造人間キャシャーン』等)のように、あくまでも「悪と戦うスーパーヒーロー」というストーリーの中で自らの苦悩とも闘うというような形の方が好きですね。
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【後記】
 他の人の評価を見てみると、総じて評価が高いようですね。こういうものを求めている人も多いんだな、と思いました。でも、いろんな人の感想を見ても、やっぱり私はこの作品を好きになることはできません。だいたいヴェイトの考えた戦争回避の方法って滅茶苦茶極端ですし、馬鹿馬鹿し過ぎでしょう。そもそも未知の強敵が現れたりしたら、国同士の戦争にはブレーキがかかるかもしれませんが、核武装自体は余計に進むと思うんですけど。おまけにDr.マンハッタンに全ての罪をおっかぶせてるし。それなら自ら悪の秘密結社の親玉にでもなった方が余程現実的ってものですよ。